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2019年7月27日

こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
インプラントに関する論文を抄読いたしましたので紹介いたします。

自家歯根を用いた抜歯窩の側方骨造成とstagedインプラント埋入―前向き研究 Title :Autogenous tooth roots for lateral extraction socket augmentation and staged implant placement. A prospective observational study Author:: Frank Schwarz, Didem Sahin, Kathrin Becker, Robert Sader, Jürgen Becker Journal:Clin Oral Impl Res. 2019;30:439-446

PURPOSE
・抜歯窩周囲骨が不十分な場合に自家歯根を用いて側方骨造成を行い、stagedインプラント埋入を行う実現可能性を評価する。
MATERIALS AND METHODS
研究デザインと参加者
・平均50.13歳(34~55歳)の15人の1本の保存不可能な歯及び不十分な周囲骨を有し、インプラント補綴が必要な患者。
・頬側骨が0.5mm以下か、裂開が認められ、エンドやペリオの急性症状は認められない。
・智歯か埋伏歯などの健康な歯根やブロック骨の代わりに保存不可能だが感染していない歯を骨造成に用いた。
・適応基準
18-60歳、周囲骨の不足、骨の高さや角化歯肉が十分ある。
・非適応症例
外科的治療禁忌の患者、口腔内の炎症性および自己免疫疾患のある患者、制御不能な糖尿病(HbA1c> 7%)、過去5年以内に化学療法または放射線療法を必要とする悪性腫瘍の病歴、免疫抑制薬、ビスホスホネート、または高用量コルチコステロイド療法を受けた患者、喫煙者、妊娠中または授乳中の女性
・結果評価
術前の顎堤の幅をCWb,術後の顎堤の幅をCWa、26週後の顎堤の幅をCW26、骨造成幅GTはCWa-CWb、最終的な造成幅CWGはCW26-CWb、造成骨の吸収幅GRはCWa-CW26で表す。

最終的に被験者は14人となった。
インプラントの埋入はすべての症例で成功した。
CW26は10.85±2.71mmでベースラインと比べ優位に造成していた。
CONCLUSION
自家歯根の使用は抜歯窩周囲骨が不十分な場合に自家歯根を用いて側方骨造成を行い、stagedインプラント埋入を行う実現可能性を示すかも知れない。

では皆さま今日も一日頑張っていきましょう!


豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!

これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来るように」
努力したいと思います。

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予防歯科・インプラント治療なら大阪府豊中市岡町の歯科・歯医者のまつもと歯科

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まつもと歯科 院長 歯学博士 松本卓也 まつもと歯科
http://matsumoto-dentalclinic.jp/
院長 歯学博士 松本卓也

【経歴】
2004年 大阪大学歯学部卒業
2004年 かい矯正歯科インプラントセンター 勤務
2007年 大阪大学歯学部大学院 顎口腔機能再建学講座入学
2009年 医療法人かい歯科退職
2009年 大阪デンタルクリニック、医療法人たんぽぽ会 非常勤勤務
2009年 まつもと歯科開院
2011年 大阪大学歯学部大学院 顎口腔機能再建学講座卒業

【所属学会】
AAA審美・インプラント会
大阪大学顎口腔機能再建学講座
日本歯科審美学会
日本歯科理工学会