2023/08/25
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
今月も新しいインプラント歯科論文を抄読いたしましたので掲載いたします。
インプラント周囲辺縁骨レベルに対する軟組織の厚さの影響: メタ分析と試験逐次解析によるシステマティックレビュー Title:Influence of soft tissue thickness on marginal bone level around dental implants: A systematic review with metaanalysis and trial-sequential analysis Author:Eriberto Bressan,Riccardo Guazzo,Cristiano Tomasi,Teresa Gutiérrez Peña,Pablo Galindo-Moreno, Vito Carlo Alberto Caponio, Luca Sbricoli,Luigi Canullo Journal:Clin Oral Impl Res. 2023;34:405–415.
PURPOSE
今回のレビューとメタ分析の目歯科用歯科用インプラント埋入後の初期の骨リモデリングに対する軟組織の厚さの影響を評価することである。
MATERIALS AND METHODS
•対照:少なくとも 1歯科用歯科用インプラントを有する健康な患者
•歯科用歯科用インプラントの埋入と軟組織の治癒
•比較: 周囲の軟組織の厚さ (測定値)
歯周プローブまたは歯内治療用ファイルにより測定、薄い歯肉 (<2 mm) または厚い歯肉(≥2 mm)
•結果: 辺縁骨レベルの変化 (X線写真)
•観察期間: 最短 10 か月 – 最長 14 か月
・論文の適応基準
ランダム化臨床試験 (RCT)、臨床試験と対照臨床試験 (CCT)、辺縁骨レベルを明確に記載、人間の研究
・論文の除外基準
抜歯即時インプラント埋入に関する研究、即時負荷を伴う研究(3 か月未満)、硬組織または軟組織の移植を報告する研究
RESULTS
抽出された186論文から、6論文が選択された。
・研究の特徴
合計35歯科用歯科用インプラントが評価された。 194本は ≥ 2 mm の軟組織の厚さ、160 の軟組織の厚さは 2 mm未満であった。
患者の平均年齢は47.3歳から61歳までの範囲であった。
4つの研究では喫煙患者を除外し、1 つの研究では情報がなかった。
すべての研究では、軟組織を評価するために歯周プローブが使用された。骨レベルは根尖周囲X線写真で測定された。
抗生物質の投与時間は研究によって異なる。
インプラント埋入レベルは2論文は無記載、骨同縁が3論文、骨同縁と骨縁上埋入両方が1論文。
補綴物は5論文がスクリュー固定、1論文がセメント固定との併用であった。
厚い軟組織と薄い軟組織で辺縁骨レベルの違いは0.54 mm (0.06 ~ 1.03) と、統計的に優位に異なる (p = .02歯科用歯科用インプラントの数は、TSA 分析により597本の評価が必要で、追加実験が必要と判断された。
CONCLUSION
本システマティックレビューの制限内で、メタ分析により軟組織の厚さと、歯科用歯科用インプラント周囲の骨のリモデリングの影響が確認された。 臨床的観点から、この結果は慎重に考慮する必要があり、抜歯即時インプラント埋入や即時負荷はレビューに含まれていない。
試験逐次解析 メタアナリシスで、症例数が足りていないから有意差が出ない、
また逆に症例数が足りずにたまたま有意差が出てしまうこともある。
症例数がOKなのかを判定する解析方法として試験逐次解析(Trial Sequential Analysis)がある。
今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。
こういう大変な時期ですが私も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
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