2024/11/22
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
新しい歯科論文を抄読いたしましたので掲載いたします。
無歯顎患者のインプラント手術におけるデジタル技術の影響
Title:Impact of digital technologies on implant surgery in fully edentulous patients: A scoping review
Author:Alejandro Lanis, Juan Francisco Peña- Cardelles, William Matthew Negreiros, Adam Hamilton, German O. Gallucci
Journal:Clin Oral Impl Res. 2024;35:1000–1010
PURPOSE
静的コンピュータ支援インプラント手術 (S-CAIS) の導入に始まり、歯科用インプラントではデジタル技術が使用されてきた。現在、動的コンピュータ支援手術 (D-CAIS) とロボット支援インプラント手術 (RAIS) が注目を集めている。
本レビューの目的は、歯科用インプラント埋入手術におけるデジタル技術の範囲を調査し、そのプロトコル、利点、欠点を説明するとともに、完全無歯顎患者のインプラント手術における精度を評価することである。
MATERIALS AND METHODS
この研究は、ジョアンナ・ブリッグス研究所 (JBI) のプロトコル (Peters ら、2020 年) に基づいて行われた。
デジタル技術による歯科用インプラントを受けた個人を対象とした。これには、S-CAIS、D-CAIS、RAIS などのさまざまなモダリティが含まれ、CAD/CAM、口腔内スキャン、歯科用3Dプリンター、仮想計画ソフトウェア、統合デジタルワークフローシステムなど、コンピューター支援の補完ツールが使用される。
文献調査では、PubMed を通じてアクセスした MEDLINE データベースを使用して、2023 年 11 月 15 日まで入手可能な歯科文献を網羅した。特定された歯科文献の書誌も精査し、最初の検索で見落とされた可能性のある追加の関連文献も検索した。
RESULTS
267 件の歯科文献が特定され、220 件の歯科文献が残された。2 人の研究者 (A.L. および J.F. P-C) がタイトルと概要を厳密にレビューし、179 件の歯科文献を除外しました。最終的に41 件の歯科研究が対象となった。
対象とした歯科研究は、S-CAIS、D-CAIS、およびRAISで、前向きまたは後ろ向きのレビュー研究(n = 16)、観察コホート研究(n = 8)、in vitro研究(n = 7)、in vivo研究(n = 2)、技術説明(n = 4)、歯科症例報告(n = 3)、およびランダム化臨床試験(n = 2)である。
静的コンピュータ支援インプラント手術 (S-CAIS) では、骨支持、粘膜支持、およびインプラント支持ガイドがあり、後者は in vitro および in vivo の両方の歯科研究で優れた精度を示している。
歯科臨床研究では、インプラントの平均偏差はエントリーポイントで 0.5~1.7 mm、根尖点で 0.28~2.99 mm、角度偏差は 1.49~8.54 度と報告されています (Tahmaseb ら、2014 年)。最近の調査結果によると、ガイドスリーブの下のドリリング距離を最小限に抑える (より短いスリーブまたはインプラントを使用する) と、S-CAIS の精度が大幅に向上することが示唆されている (El Kholy ら、2019 年)。
D-CAIS を使用した場合のインプラント生存率は 97% で、他のプロトコルと同等であることが示されている(Aghaloo ら、2023 年、Mai ら、2023 年)。D-CAIS を使用したナビゲート インプラント手術の精度は、インプラントのエントリーポイントで約 0.96 ± 0.57 mm、根尖点で 1.06 ± 0.59 mm、角度偏差が 2.41 ± 1.42 度と報告されています (Stunkel ら、2022 年、Taoら、2022 年)
無歯顎患者における D-CAISでは通常、テンプレートをスクリューで患者の顎骨に固定されるため、歯科手術にさらなる侵襲的ステップが導入される。機器のサイズが大きくなるのも問題点である。
RAIS を使用して埋入された歯科用インプラントの生存率は、従来の技術と同等で、98% という値であり、偏差は最小限で、歯科用インプラントのエントリーポイントで 0.83 ± 0.55 mm、根尖点で 0.91 ± 0.56 mm、角度偏差は約 1 ± 0.48 度であることが示されている (Bolding & Reebye、2022 年; Jia ら、2023 年; Linn ら、2023 年; Tao ら、2022 年) 。かなり高価である。
CONCLUSION
このレビ歯科用歯科用インプラント治療におけるデジタル技術の進歩と統合によってこの分野は大きく進歩し、静的コンピュータ支援インプラント手術 (S-CAIS) が標準治療として確立され、動的コンピュータ支援インプラント手術 (D-CAIS) とロボット支援インプラント手術 (RAIS) の到来がデジタルインプラントの新時代の先駆けとなったと結論付けることができる。
当院でも新しく動的コンピューター支援型のインプラント埋入機器であるX-Guideを導入いたしました。
こちらもまたご紹介いたしますね!!
今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。
こういう大変な時期ですが私も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
「まつもと歯科」のホームページはこちら:
http://www.matsumoto-dentalclinic.jp/
「まつもと歯科」の矯正歯科専門ホームページはこちら:
http://www.matsumoto-ortho.jp/
2024/11/20
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
豊中岡町も少しずつ冬の到来を感じる季節になってきましたね。
皆様、肌寒くなってきましたので、手洗いうがいを頑張りましょう!!
さて先日表題の豊中市歯科医師会市民健康展でお手伝いをしてまいりました。
歯科医師として私は20年以上働いており、そこそこ年齢を重ねたのですが
歯科医師会ではどちらかというとまだまだ若輩者の範疇に入ります。
自転車誘導や、CR体験(虫歯をとって、プラスチックで埋める)のお手伝いをして
沢山の来場者がありとても楽しかったです。
患者さん以外とこういう形で接する機会は少ないですが
歯科治療とは違うやりがいはありますね!
皆さん笑顔で私も幸せな気分になりました!!
今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。
こういう大変な時期ですが私も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
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2024/11/11
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
豊中岡町も一気に寒くなってまいりましたね。
皆様ご自愛下さいね。
さて先日私が専修医になります日本口腔インプラント学会に、インプラント治療に関するケースプレゼンテーション論文が掲載されました。
インプラント治療だけでなく、記録をしっかり残すことが、歯科治療の技術を向上させる最低条件かと思っております。
インプラント治療を含む歯科症例発表や、歯科論文掲載や学会発表等、日々頑張っております。
もちろん後進の歯科医師の先生のためという気持ちもございますが、まずは私自身が成長出来るように、出来ることはやっていきたいですね!
今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。
こういう大変な時期ですが私も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
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2024/11/08
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
豊中岡町もすこしずつ涼しくなってきましたね。
過ごしやすくなってきてありがたいです。
さて先日私が理事を務めますClubGPにおいて表題の「歯内療法および歯髄温存療法に関する歯科症例検討会」に参加してまいりました。
「歯内療法」とは歯の神経を取り除いたり、感染を除去する治療で、
「歯髄温存療法」とはその名の通り、歯の神経を取らずに保存する治療法です。
「歯内療法」はさらに外科と非外科に分かれるのですが、今回は3人の先生にそれぞれ演題を一つずつ出して頂き、歯内療法専門医である神戸先生にコメンテーターとして入って貰ってディスカッションするという形式で行われました。
歯内療法は基本的には最初の歯科治療でCTで歯根の状態を確認し、「ラバーダム」という感染を防ぐ歯科処置を行い、歯科用顕微鏡であるマイクロスコープを用いた拡大視野下で、ニッケルチタンファイルという弾性のある根管内清掃器具を使用して、次亜塩素酸と超音波チップを用いて薬液で洗浄し、バイオシーラーを用いて緊密に充填することでかなり高い成功率があると言われております。
しかし、保険治療の中ではそこまで費用や時間がかけれないという理由があり、特に大臼歯では日本においては成功率が50%以下であるという研究結果も出ており、当院でも歯内療法時には精密根管治療をお勧めしております。
また、そこまでやっても特に一度神経治療を行ってうまくいかなかったケースは難治性になることも多く、その場合、外科的根管治療が行われます。また、これも歯科用顕微鏡であるマイクロスコープを用いて、拡大視野下で歯科処置を行う方が成功率が高いと言われております。
歯髄温存療法に関しては個人的には効果的であると考えており、歯科医師であれば誰でも「歯の神経を残したい」と考えていると思うのですが、うまくいかなかった際のことを考えると、神経をとった方が良いケースも多いのではないかという示唆を神戸先生はされておりました。
「歯を残す」「歯の神経を残す」というのは我々歯科医師の永遠のテーマかと思いますが、日々勉強し、精進していきたいと思います。
今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。
こういう大変な時期ですが私も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
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http://www.matsumoto-dentalclinic.jp/
「まつもと歯科」の矯正歯科専門ホームページはこちら:
http://www.matsumoto-ortho.jp/
2024/10/15
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
豊中岡町の暑さも一段落しましたね。
このままもう少し寒くならず過ごしやすい日が続いて欲しいです。
さて先日地元大阪豊中から東京の方に表題のClubGP アドバンストシリーズOB会に参加してまいりました。
歯科用インプラントで世界で活躍される山中先生のサイナスリフトに関する講義から始り、私含め、皆が発表を行いました。
アドバンストシリーズはClubGPのマイクロスコープを用いた歯科治療を学ぶコースなのですが、皆それぞれが自ら歯科医院で、学び、考え、実践しているのが伝わり、とても刺激になり、楽しかったです。
マイクロスコープは単なる道具ですが、真剣に歯科治療に携わる者にとっては
必要不可欠なものではないかと思います。
また歯科用インプラント治療の最新の潮流や、デジタルを用いた歯科臨床に関しても発表があり、沢山ディスカッションできました!
さらに東京の歯科医院見学を2件させていただき、とても勉強になりました。
今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。
こういう大変な時期ですが私も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
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