2021/09/27
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
今月も新しいインプラント歯科論文を抄読いたしましたので掲載いたします。
骨縁下埋入時のインプラント周囲疾患の有病率:横断研究
Title:The prevalence of peri- implant diseases around subcrestally placed implants: A cross- sectional study
AuthorKarina Obreja ,Ausra Ramanauskaite, Amira Begic, Maria Elisa GalarragaVinueza, Puria Parvini, Robert Sader, Frank Schwarz
Journal: Clin Oral Impl Res. 2021;32:702–710.
PURPOSE
骨縁下埋入が歯科用インプラント周囲組織に与える影響に関する証拠はほとんどない。本研究では骨縁下埋入の歯科用インプラント周囲疾患の有病率を評価することを目的とした。インプラント周囲粘膜炎、またはインプラント周囲炎の有病率を、短期、中期、および長期で評価した。
MATERIALS AND METHODS
・ゲーテ大学口腔外科およびインプラント学部の定期的なメンテナンス患者で、2ピースのプラットフォームスイッチの歯科用インプラント(Ankylos®、デンツプライシロナ)を有する202人の部分または完全無歯顎の患者をスクリーニングした。歯科用インプラントは外科プロトコル(骨縁下1〜3 mm)に従って埋入された。
・適応基準 18歳以上、少なくとも1本のAnkylos®インプラントが埋入されている、毎年の定期的なインプラントメンテナンス
・除外基準 制御されていない全身性疾患(糖尿病(HbA1c> 7)、 骨粗鬆症)、歯科用インプラント埋入前10年間に骨代謝と粘膜治癒に影響を与える可能性のある薬剤(ステロイド、吸収抑制療法など)を摂取、妊娠中または授乳中の女性
・プラークインデックス(PI)、プロービング時の出血(BOP)、プロービング深度(PD)、歯肉退縮(MR)、排膿(SUPP)を6点で測定。角化歯肉(KM)のみ頬側3点。炎症所見がある場合はPA撮影を行い、骨吸収は歯科補綴装着時から1mmを閾値とした。
・定義
1.インプラント周囲の組織の健康状態は、
BOP / SUPPなどの炎症の臨床的兆候がない、以前の検査と比較してPDが増加していない、および負荷初期の骨吸収を超える骨量減少がない
2.インプラント周囲粘膜炎は、以前の検査と比較してPDの増加の有無にかかわらず、BOPおよび/またはSUPPの存在、および負荷初期の骨吸収を超える骨量減少がない
RESULTS
・200人(女性118人および男性82人)の患者、657本の歯科用インプラントが評価された。患者の平均年齢は62.68±14.31歳(中央値:64.37歳;範囲:18.96– 94.42歳)。
患者の56%は歯周炎の病歴があり、喫煙者は患者グループの少数(7%)歯科用インプラントの平均機能時間は9.36±6.44年(1〜26年)、歯科用インプラントの69%は60か月以上機能。最も頻度歯科用歯科用インプラントの直径と長さは、3.5 mm(62%)と11 mm(62%)。ほと歯科用歯科用インプラントは臼歯部、上顎(70%)下顎(76%)、GBRなし(54%)、固定式補綴(75%)
・患者レ歯科用歯科用インプラントレベルの両方で、PIスコアとBOPスコアの中央値は0.33と0.33、25%と16.60%。患者レベルで平均PDは2.81mm、インプラントレベルで2.83mm。平均X線写真の辺縁骨量減少は、患者レベルで0.7±1.52 mm、歯科用インプラントレベルで0.44±1.18mm。平均MRは、患者レベルで0.14 歯科用歯科用インプラントレベルでそれぞれ0.16mm。 SU歯科用歯科用インプラントの4%。 患者の18.歯科用歯科用インプラント周囲組織の健康状態を示したのに対し、患者の大多数(81.5%)はインプラント周囲疾患と診断された。患者の66.5%がインプラント粘膜炎、残りの15%はインプラント周囲炎と診断さ歯科用歯科用インプラントレベルでは29.9%(健康なインプラント周囲の状態)、62.6%(インプラント周囲粘膜炎)、および7.5%(インプラント周囲の歯科用歯科用インプラントのBOPスコアの割合は17%から33%の範囲で、インプラント周囲炎部位ではより高い(33%-100%)。健康なインプラント部位およびインプラント周囲粘膜炎を示す部位は、PD1〜3 mmが多く、インプラント周囲炎と診断歯科用歯科用インプラントの大部分(55%)は4〜6mmのPD値を示した。 6 mmを超えるPD値は、インプラント周囲炎と診断歯科用歯科用インプラントの1つでのみ認められた。
CONCLUSION
歯科用インプラントを骨縁下埋入した場合、インプラント周囲疾患が高頻度で認められる。
今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。
こういう大変な時期ですが私も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
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