2022/01/27
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
寒い日が続きますね。
ここ数日、豊中でも朝の通勤時に車に雪が少し積もっているのをみかけます。
コロナもかなり増えているようですので、皆様体調には十分気をつけて下さいね!
さて先日表題のICEED歯科臨床コース受講「長期予後を得るための支台歯形成ハンズオンコース」を受講してまいりました。
支台歯形成とは歯を削って、セラミックなどの被せものや、詰め物が入るように歯の形態を整えることです。
この歯科処置は歯医者になって1年目からずっと行うものなのですが、とても奥が深く
いわゆる「匠の世界」というものに近いと思います。
コンマ1mmという細かい世界で、美しさや形態も求められます。
うまい歯科医師は1年目からすごく上手に削りますし、そうでない歯科医師は何年経ってもあまり上手でないこともしばしばあります。
もちろん一生練習すればある程度までは上手になります。
これを理論立てて説明を行える歯科医師は少ないですが、補綴専門医である大谷恭史先生はその一人であると思います。
今回はその大谷先生のハンズオンコースを受講してまいりました。
支台歯形成の要件としては
A、適度な軸面テーパー(TOC)の付与
B、十分な支台歯高径の確保
C、適切なクリアランスの確保
D、適切なフィニッシュラインの位置、形態
が挙げられます。
A、適度な軸面テーパー(TOC)の付与とは歯を削り過ぎて山のような形ではなく、緩やかな角度の台形に歯を削るという意味です。
角度を付けすぎると維持力が足らず、すぐ脱離するような被せものになってしまいます。
適切な角度(6度程度)で形成する必要があります。
B、十分な支台歯高径の確保
C、適切なクリアランスの確保
歯を削り過ぎては支えとなる歯が小さく、弱くなりますし、被せものも脱離が多くなります。
かといって削る量が少ないと被せものの破折などの問題が起きたり、審美的なセラミック治療は出来ません。
過不足なく削るということが必要で多くても少なくてもいけません。
D、適切なフィニッシュラインの位置、形態
虫歯の再発も防ぐと言う意味では最も重要なのが歯と被せもののフィットで、良好な被せものを作るには1筆書きのような滑らかに歯を1周するような形成が必要になります。
ここは精密歯科治療時には私はマイクロスコープを用い、しっかりチェックして歯を削っております。
このように単純に歯を削るというよりは、1本1本の歯に考えを持って歯科治療を行っております。
こういうこだわりを我々歯科医師は持ってやっております。
大谷先生は大阪大学の同期で、私が社会人大学院時代を過ごした大阪大学歯学部歯科理工学科でも同じ研究室、さらに彼はアメリカで開業していたのですが、日本に帰ってきてからも一緒に勉強をしている優秀な歯科医師です。
仲間が活躍しているのはとても嬉しいですし、私もより頑張ろうと思えます。
こういう大変な時期ですが私も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
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