2023/05/19
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
今月も新しいインプラント歯科論文を抄読いたしましたので掲載いたします。
インプラント支持固定式補綴物の咬合精度に対する新しい咬合間記録法の効果: ランダム化臨床試験
Title:Effect of a novel interocclusal recording method on occlusal accuracy of implant-supported fixed prostheses: A randomized clinical trial
Author:Qian Ding,Tingting Pu,Ya Tu,Mingzhu He,Shimin Wang,Lei Zhan ,Jianzhang Liu,Yongsheng Zhou Journal:Clin Oral Impl Res. 2023;34:275–284
PURPOSE
遊離端欠損を伴う歯の部分欠損がある患者に対するインプラント支持固定補綴物の咬合精度に対する,新しい咬合間記録法の効果を調査すること。
MATERIALS AND METHODS
すべての外科および修復処置は、2020年12月から2021年12月にかけて、中国北京市の北京大学口腔科病院補綴科の歯科医師によって行われた。
対象基準 20 歳以上、管理されていない歯周病がない、 奥歯が2本以上の遊離端欠損、残存歯の咬合が安定している
除外基準 毎日10本以上の喫煙、顎関節症状のある患者
年齢 55.3 ± 11.2 歳の 20 人の患者 (女性 7 人、男性 13 人) が登録された。
2 つの咬合間記録方法を使用:咬合間記録キャップ(図1)上でポリビニル シロキサン(PVS)で咬合採得する方法 (テスト)、ヒーリングアバットメント上でPVSでバイト採得する方法 (コントロール)。2 つのグループにランダムに割り当てられた。 咬頭嵌合位(MIP)で実際の口腔内咬合接触点と模型上の咬合接触点を比較し、感度と陽性的中率(PPV)を計算した。補綴物の評価には、主に咬合調整の高さ、量、時間、咬合紙検査に基づく咬合接触スコアを行った。
RESULTS
46 本の Straumann SLA インプラント (Straumann AG、バーゼル、スイス) が埋入された。 40症例の単冠補綴物、3症例の3 ユニットインプラント補綴物が作製された。無作為化後、テストグループには10 人の患者、コントロールグループには10 人の患者が含まれた。
テスト群はコントロール群よりも咬合接触の感度が高かったが (p= .002)、PPV は同様でした (p= .10)。 テスト群の咬合調整高さはコントロール群よりも大幅に低かった[平均99.4μm vs. 159.0μm、p= 0.03]。 各群の咬合調整量と時間は有意差がなかった。
CONCLUSION
インプラント支持固定補綴物の新しい咬合間記録方法はより正確であり、咬合調整を少なくできた.
今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。
こういう大変な時期ですが私も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
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