インプラント歯科論文抄読会 「大阪府豊中市岡町の歯医者 まつもと歯科」
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
今回も私が抄読したインプラントに関する歯科論文を掲載いたします。
顎堤の吸収した下顎無歯顎患者に対する4mmのextrashort インプラントの1年後の評価 Title :Evaluation of extrashort 4-mm implants in mandibular edentulous patients with reduced bone height in comparison with standard implants: a 12-month results Author:Jose Luis Calvo-Guirado, Jose Alberto LopezTorres, Carlos Perez-Albacete Martınez Journal:Clin Oral Implants Res.27, 2016 : 867-874.
PURPOSE
・5mm以下のインプラントをextrashort インプラントといい、4mmのextrashort インプラント4本(臼歯部)と10mm インプラント2本(犬歯部)を連結した症例の評価を行う
・骨への応力に関してインプラントは長さより太さの方が有利に働くという報告がある
・Slotteら(2012)はextrashort インプラントは連結時2年間は歯周組織に問題でなかった、Seemannら(2015)は下顎で生存率97.25%であったと報告
MATERIALS AND METHODS
・10人の患者は女性6人男性4人、年齢は平均64歳(44-86)で上顎にインプラントの埋入なしで下顎は無歯顎である
・患者は健康状態に問題がない
・インプラントはRoxolid SLAactive(Straumann)を使用(径4.1mm、長さ4mmと10mm)
・埋入時初期固定の強さを測定するため(IMPLANTMED Unit E; W&H)を使用
・ISQ値を埋入直後、3M、6M、12M時に測定した
・骨吸収の診査のためパノラマ写真を埋入直後、3M、6M、12M時に撮影した
・temporaly インプラントはOsseolife-Ziacom(Fuenlabrada)を使用し、6本のインプラントを埋入後、埋入したインプラントの間に3本のtemporaly インプラントを埋入した
・抜糸後仮の補綴物を装着した
・3か月後最終補綴を装着した
・検定は Mann-Whitney U-testを用いた
RESULTS
・生存率は1年においてextrashort インプラントで97.5%、10mmのインプラントで100%であった
DISCUSSION & CONCLUSION
・短い期間ではあるが4mmのextrashort インプラントは10mmのインプラントに近い治療結果が得られた
POINT OF CRITICISM
・骨欠損をパノラマでチェックしている
・連結せずに4mmのインプラントだけでの治療結果ならどうなのか?
TOPIC OF CONCERN
short インプラントは皆様用いられておりますでしょうか?またどれがお勧めでしょうか?
豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来るように」
努力したいと思います。
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