こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
先日抄読しました歯科インプラント文献を紹介いたします。
咬合過重が歯科用インプラント周囲の健康に与える影響の解明 ― システマティックレビュー
Title:Under pressure: Unraveling the impact of occlusal overload on peri-implant health–A systematic review
Author:Sean Mojaver ,NupurPatel,HectorSarmiento,JosephP.Fiorellini
Journal:J. Prosthodont. 2025;34:784–795.
PURPOSE
本研究の目的は、咬合外傷および過剰な咬合負荷が歯科用インプラントの健康に及ぼす影響を評価することである。特に、辺縁骨吸収および歯科用インプラント周囲炎の発生率に焦点を当て、非生理的な咬合力が歯科用インプラント周囲の応力分布にどのように影響し、臨床的な合併症に寄与するかを明らかにすることを目的とした。
MATERIALS AND METHODS
PubMed、Scopus、Web of Science、
およびCochrane Libraryにおいて、2000年1月から2023年10月までに発表された研究を対象に系統的な検索を行った。
包含基準は、ランダム化比較試験(RCT)、コホート研究、症例対照研究、実験的研究、および咬合過負荷が歯科用インプラント周囲組織に及ぼす影響を調査した系統的レビューで、アウトカムをインプラント周囲炎、辺縁骨吸収、またはその他のインプラント周囲病変の発生率または有病率のものとした。
横断的研究デザインのものは除外。
最初に特定された160件の文献のうち、
80件の研究が包含基準を満たし、
関連する結果について分析された。
RESULTS
定量的分析の結果、咬合因子に関連する辺縁骨吸収は、約0.65mmから1.20mmの範囲であることが明らかになった。一方、外傷性咬合力は、1.0mmから3.0mmの骨レベル変化を引き起こし、20%から50%のインプラント周囲炎発生率と関連していた。咬合様式設計のばらつきや、歯ぎしりなどの異常な口腔習癖の存在は、生体力学的ストレスと臨床転帰の重要な調節因子として特定された。
DISCUSSION
このシステマティックレビューは、咬合外傷と過負荷がインプラント周囲の健康を著しく損なうことを示す確固たるエビデンスを示す。これは測定可能な辺縁骨吸収(0.65 mmから3.0 mmの範囲)とインプラント周囲炎の発生率増加(20%から50%)によるものである。特に、機械的過負荷とバイオフィルム誘発性炎症などの生物学的因子との相互作用が、インプラント周囲組織の破壊の重要な要因として浮上している。さらに、機能異常習慣(歯ぎしり等)は生体力学的ストレスを増幅させるが、犬歯誘導などの最適化された咬合様式は、グループファンクション咬合と比較して骨吸収を軽減する。。
咬合過負荷とインプラント周囲骨吸収との間に観察された相関関係は、歯科用インプラントにおける歯根膜を介した力調節の欠如によると考えられる。
CONCLUSION
過剰な咬合負荷および咬合外傷は、辺縁骨吸収とインプラント周囲炎の重要な原因である。
これらの結果は、適切な咬合管理および個別化された治療計画の重要性を示している。特にブラキシズムを有する患者では慎重な対応が必要である。
また、今後は生体力学的リスクを低減し、長期的成功を向上させるためのエビデンスに基づく咬合プロトコルの確立が求められる。
インプラント周囲炎とかみ合わせの問題は昔から話題にあがりますが、ペンシルベニア大学の歯周病およびインプラントの世界的権威であるDr.Joseph P. Fiorelliniの現在の見解はこのようなものであるようです。
今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。
今後も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
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