インプラント歯科論文抄読会 「大阪府豊中市岡町の歯医者 まつもと歯科」
こんにちは。
まつもと歯科院長松本卓也です。
今月も私が抄読したインプラントの論文を掲載いたします。
抜歯即時インプラントにおける辺縁咀嚼粘膜の形態変化 2年間の前向きコホート研究
Marginal masticatory mucosa dimensional changes in immediate post-extractive implants: a 2 year prospective cohort study
Authors: Luca Ramaglia,Carolina Sbordone,Raffaele Saviano,Ranieri Martuscelli,Ludovico Sbordone
Journal: Clin. Oral Impl. Res. 26, 2015, 1495-1502
H28 1/22 発表者 松本
PURPOSE
一回法の抜歯即時インプラントをメンブレンを使用せず、骨補填材としてバイオスを用いた場合
周囲の軟組織がどのような形態変化を起こすかを調査した。
MATERIALS AND METHODS
*研究デザイン・サンプル
適応症:上顎の小臼歯の抜歯ケース
抜歯窩の骨質の状態が良い(type1)
18歳以上
口腔衛生状態が良く、歯周病に罹患していない(PD 3mm以下)
非適応症:全身疾患、感染症等がある
抜歯窩に穿孔、裂開がある
放射線治療経験がある
ビスフォスフォネート剤の使用
*外科 全層弁で剥離。外傷を最小限に抜歯した
flat-thick(F),thin-scallope(S),intermediate(I)で記録する
小臼歯が1根か2根か記録する
インプラントは3i ,root form, active を使用し、根尖と側壁の骨で初期固定を得る
インプラントのプラットフォームは歯槽骨と同縁もしくは若干縁下で、頬側骨から2mm以上離す
その空隙にはバイオスを詰める
インプラントは一回法で軟組織のグラフトや骨整形は行わず、4か月後補綴した
*オペ後のコントロールとデータ収集
4か月後プロビをSETし8週間観察。その後メタルボンドをセメント固定した
次のデータを収集した
・抜歯窩の最大、最小の深さ
・抜歯窩の近遠心、頬舌径(HPESD)
・骨頂からプラットフォームまでの垂直的距離を6点法で計測(BML)
・口蓋側の骨壁とプラットフォームの水平的な距離を計測
・近遠心の骨頂とプラットフォームの最大水平距離
・歯肉縁からプラットフォームまでの垂直的距離を6点法で計測(MMH)
・ステントのワイヤーと頬側歯肉中央の垂直的距離(VML)
・ステントのドリルホールと頬側歯肉中央の水平的距離(HML)
*統計分析
RESULTS
CONCLUSIONS
一回法の抜歯即時インプラントの、骨補填材としてバイオスを用いる方法は
観察していた2年間において、インプラント周囲粘膜の安定性をもたらすかもしれない。
豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来るように」
努力したいと思います。
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