インプラント歯科論文抄読会 「大阪府豊中市岡町の歯医者 まつもと歯科」
皆様こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
今回もインプラントに関する歯科論文を抄読いたしましたので掲載いたします。
過去に失敗した部位に埋入されたインプラントの生存率に関する研究 Title : Survival of dental implants placed in sites of previously failed Author:Bruno R. Chrcanovic, Jeno Kisch, Tomas Albrektsson, Ann Wennerberg Journal:Clin Oral Implants Res.28, 2017 :1348-1353
PURPOSE
・インプラント治療は高い成功率を示す治療法だが未だ失敗も認められる。今回は失敗部位に再埋入した場合のインプラントの生存率および関連因子について研究した。
MATERIALS AND METHODS
・一つの専門医(Clinic for Prosthodontics, Centre of Dental Specialist Care, Malmo, Sweden)で治療され継続的に(1980-2014)メンテナンスを受けていた2670人の患者に対する10096本のインプラントに基づいた後ろ向き研究である。
・失敗した部位にインプラントを再埋入したケースに限る。Zygomatic implantsは除外して現代の骨内型インプラントに限る。
・ 失敗とは撤去が必要なケースでロストかインプラント体の破折である。
・関連因子として糖尿病のタイプIまたはII、高血圧、高コレステロール血症、
喘息、乾癬、化学療法、頭頸部への放射線治療患者、抗うつ薬、免疫抑制薬、 ビスホスホネート、抗血栓剤、 胃酸を減少させる医薬品以下の行動要因 喫煙習慣、嗅ぎタバコの使用、ブラキズムを調べた。
RESULTS
・初回のインプラント生存率は94%で再埋入は73.14%である。
・初回のインプラント失敗までの平均日数は718±961日(最小13、最大5911)、インプラント二次オペまでに26.1%、49%は術後1年以内に起こった。
・二回目のインプラント再埋入の失敗はインプラント二次オペまでに17.1%、41.6%は術後1年以内に起こった。
・三回目のインプラント再埋入の失敗は二次オペまでに0%、40%は術後1年以内に起こった。
・インプラント再埋入の回数が増えると失敗率も増加する傾向にある。
・インプラントはラフサーフェスの方が生存率が高い。
・lekholm & zarbの分類で条件が悪い方がインプラント生存率が低い傾向がある。
CONCLUSION
・失敗部位におけるインプラント治療の生存率は低くなる。
・抗うつ薬や抗血栓薬が負の関連性を持つ可能性がある。
発表者:松本 卓也 抄録提出日時:平成30年1月19日
豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来るように」
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