インプラント論文抄読会「大阪府豊中市岡町のまつもと歯科」
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
今月も私がインプラントに関する歯科論文を抄読いたしましたので掲載いたします。
アバットメントの高さと装着の時期が早期のインプラント周囲骨の変化に与える影響:前向きRCT研究 Title :Influence of the abutment height and connection timing in early peri‐implant marginal bone changes: A prospective randomized clinical trial Author:Tiago Borges,Bruno Leitão,Miguel Pereira,Ágata Carvalho,Pablo Galindo‐Moreno Journal:Clin Oral Impl Res. 2018;29:907-914.
PURPOSE
・本研究の目的はインプラントのアバットメントの高さおよび装着の時期が、下顎臼歯部部分欠損におけるインプラント補綴周囲骨に与える影響を調査することである。
MATERIALS AND METHODS
・ブラガンサ地方の民間病院の口腔外科およびインプラント科で2015年1~11月に行われた。下顎臼歯部に2本以上のインプラント(径3.6mm、長さ6~11mmコニカルコネクション、Osseo Speed EV、アストラ)が必要な症例で、35人に68本が埋入された。12週後に印象、16週後にスクリュータイプのインプラント補綴を装着した。
・適応基準
18歳以上、ASA分類1度(手術対象となる疾患以外に、全身的に疾患がない。手術対象の疾患は局所的で、全身障害を起こさない)骨代謝薬を服用していない、歯周病急性症状がない。
・除外基準
GBRが必要な症例、理想的な位置にインプラントが埋入できない症例
・Aグループ:埋入即時で2mmのアバットメント装着
・Bグループ:埋入即時で1mmのアバットメント装着
・Cグループ:2時オペ時(埋入後8W)に2mmのアバットメントを装着
・術中(ベースライン)、インプラント埋入の4週間後(T1)、埋入16週後の最終補綴装着時(T2)およびインプラント埋入1年後(T3)にX線撮影を行った。
平均年齢60.5±11.1歳。 10人の患者(30.3%)が男性で、23人(69.7%)が女性である。
MBLは、グループAでは0.72±0.37、グループBでは0.65±0.38、グループCでは0.75±0.64であった。
インプラント装着後1年でのMBLに関して、統計学的有意差はない。
グループBのすべてのインプラントおよびグループAのインプラントの95%は、インプラント埋入の1年後のインプラント周囲MBLが1mm未満である。
CONCLUSION
インプラント埋入直後にアバットメントを装着する方法と、2次オペ時にアバットメントを装着する方法もMBLに差がなかった。
またアバットメントの高さはインプラント周囲骨に影響を与えない。
発表者:松本 卓也 抄録提出日時:平成30年11月16日
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