奥歯の欠損で体重が変わる?食事の偏りと栄養不足の影響を解説|まつもと歯科|豊中市の歯医者

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奥歯の欠損で体重が変わる?食事の偏りと栄養不足の影響を解説

奥歯の欠損で体重が変わる?食事の偏りと栄養不足の影響を解説

奥歯を1本失ったままの食事、栄養バランスは大丈夫でしょうか


奥歯を失ってから数か月、肉や根菜が噛みにくくてうどんやパンばかり選んでしまう。気づけば体重が動き、日中のだるさも気になってきた——そんな感覚をお持ちの方は少なくありません。噛む力が落ちると食べられる物の幅が狭まり、栄養の偏りとして全身に及ぶことがあります。この記事では、大阪・豊中市のまつもと歯科が、奥歯の欠損と食事・体重・栄養のつながり、そして今日から始められる工夫とご相談の目安を整理してお伝えします。


この記事の要点まとめ


  • 奥歯の欠損で噛む力が落ちると、柔らかい炭水化物に偏り栄養バランスが変化しやすくなります
  • 咀嚼低下は体重変化や倦怠感、口の衰えなど全身へ影響が及ぶ可能性があります
  • 調理の工夫やセルフチェックに加え、義歯・ブリッジ・インプラントなど補綴治療の相談も検討材料になります


奥歯の欠損が咀嚼機能と食事内容に与える影響

奥歯の欠損が咀嚼機能と食事内容に与える影響

「奥歯は目立たないから、1本くらいなら」。そう考える方は本当に多いものです。けれど奥歯は、食べ物を細かくすりつぶすための場所。そのまま過ごしていると、食事の内容そのものが少しずつ変わっていくことがあります。


奥歯が持つ役割と噛む力(咀嚼効率)の低下


前歯は食べ物を噛み切り、奥歯(大臼歯・小臼歯)は臼のようにすりつぶす。この役割分担があるからこそ、奥歯を1本失うだけでも、そのエリアで食べ物を細かくする働きは落ちやすくなります。左右どちらかが噛みづらくなると、無意識に反対側だけで噛む「片側噛み」が習慣になり、残った歯や顎の関節に負担が集まりやすい状態も生まれます。


さらに、空いた隙間へ向かって隣の歯が傾いてきたり、噛み合う相手を失った歯が伸び出してくることも。つまり奥歯の欠損は、その1本だけの問題では終わらず、噛み合わせ全体のバランスへ影響が及ぶ可能性があるのです。口腔の健康が全身の健康と関わり深いことは公的機関でも周知されており、早めに状況を把握しておきたいところです2


柔らかい炭水化物への偏りとタンパク質・食物繊維不足


噛みにくさが続くと、人は自然と「噛まずに飲み込める物」へ手を伸ばしがちです。うどん、パン、おかゆ、丼物。どれも手軽ですが、主成分は炭水化物に寄る傾向があります。反対に遠ざかりやすいのが、赤身の肉、イカやタコ、ごぼうやれんこんといった根菜、繊維の多い葉物野菜。いずれもタンパク質・鉄・食物繊維・ビタミン類の供給源にあたります。


こうして起こりやすいのが、エネルギーは足りているのに特定の栄養素が不足する「質の偏り」。カロリーは確保できてしまうため、ご本人が不足に気づきにくい点にも注意が必要です。1週間ほど食事を書き出してみると、肉・魚・野菜の登場回数が想像以上に減っていた、と気づかれる方もいらっしゃいます。


咀嚼低下から広がる全身へのリスクと栄養不足


食べ物の選び方が変われば、体つきや体調にも変化が表れることがあります。噛む力の低下が全身へ広がっていく道筋を、順を追って見ていきましょう。


栄養バランスの偏りが引き起こす体重変化や日中の倦怠感


タンパク質が不足すると、筋肉を作り替える材料が足りなくなります。50代以降は加齢に伴って筋肉量が減りやすい時期。そこへ材料不足が重なると筋肉が落ち、その分だけ体重が減ることがあります。反対に、柔らかい炭水化物中心の食事で体重が増える方向へ動くケースも見られます。体重が減った・増えたという方向よりも、「食事内容が変わってから体重が動いた」という時間の前後関係が、大切な手がかりになります。


鉄やビタミンB群が足りない状態が続くと、日中のだるさや集中しづらさとして感じられることもあるとされています。半年で体重が数%動いたなら、低栄養という視点からも一度振り返っておきたいところです。健康づくりに関する公的な情報でも、食生活と全身状態の関わりは繰り返し取り上げられています1。もちろん体重変化の背景には内科的な要因も考えられますので、歯科と医科の双方から確認していく姿勢が欠かせません。


歯の欠損放置からつながるオーラルフレイル(口の衰え)のリスク


噛む・飲み込む・話すといったお口の働きが、ゆるやかに低下していく状態を「オーラルフレイル」と呼びます。硬い物を避ける→噛む筋肉を使わない→さらに噛みにくくなる。この循環が回り出すと、食べられる物の幅は少しずつ狭まっていく可能性があります。


長く続いた場合、栄養不足を介して全身の筋力低下(フレイル)や、むせやすさ・嚥下のしにくさへつながる可能性も指摘されています2。健康寿命という観点でも、お口の機能は土台のひとつと言えるでしょう。当院では歯科衛生士が担当制でメンテナンスを行い、管理栄養士による食生活のアドバイスも実施しています。噛む機能と食べる内容、その両面から支える体制を整えている点が当院の取り組みのひとつです。


栄養不足を防ぐ食事の工夫とお口のセルフチェック


治療のご相談を考えている間も、今日の食事は今日やってきます。噛みにくさがある状態でも栄養を確保しやすくする工夫と、ご自宅で確かめられるチェック項目をまとめました。


栄養価を落とさずに食べやすくする調理の工夫


コツは「量を減らす」のではなく「形を変える」こと。


  • 切り方を変える:肉は繊維を断つ方向に薄切り、根菜は乱切りではなく薄いいちょう切りへ。表面に細かく隠し包丁を入れるだけでも、噛み切りやすさは変わってきます。
  • 加熱を工夫する:圧力鍋や低温での長時間加熱で繊維をほぐす。塩麹やヨーグルト、玉ねぎに漬けてから調理すると肉質がやわらぎます。
  • 形を変えて栄養は残す:ひき肉、魚のほぐし身、豆腐、卵、茶碗蒸し、具だくさんのスープ。汁ごといただけば、水に溶け出したビタミンも一緒に摂りやすくなります。
  • とろみを活用する:あんかけや片栗粉のとろみは、食べ物にまとまりを作って飲み込みやすさを助けます。
  • 回数を分ける:一度に食べきれないときは、少量を1日4〜5回に分ける「少量頻回食」も選択肢。牛乳やヨーグルト、栄養補助食品を間食に加える方法もあります。

タンパク質は、年齢を重ねても必要量が大きく減るわけではないとされています。毎食に手のひら1枚分ほどの肉・魚・卵・大豆製品を意識するだけでも、献立の輪郭は変わってくるでしょう1


お口の機能低下に早く気づくためのセルフチェック項目


次の項目に心当たりがないか、確かめてみてください。


1. たくあんやフランスパンなど、硬い物が噛みにくい

2. 食事中にむせたり、咳き込むことがある

3. 食事に以前より時間がかかる、または急に早くなった

4. 口が乾きやすい、薬を飲み込みにくい

5. 半年で体重が数%変化した

6. 片側ばかりで噛んでいる自覚がある

7. 肉や野菜を残すことが増えた


複数当てはまる場合は、お口の機能低下が食生活へ影響し始めているサインとして受け止め、早めにご相談ください。なお、セルフチェックは受診の代わりにはなりません。実際の状態は診査で確かめていく必要があります。


噛み合わせを取り戻し全身の健康を守るための補綴治療と受診の流れ


食事の工夫でしのげる部分はあります。とはいえ、噛む土台そのものを整えることも並行して考えたいところ。失った歯を補う治療を「補綴(ほてつ)治療」と呼びます。


義歯・ブリッジ・インプラントの特徴と選択時の考慮点


  • 義歯(入れ歯):取り外し式で、残っている歯に金具をかけて支えます。歯を大きく整える必要が少ない一方、装着感や清掃の手間、支えとなる歯への負担を考えておく必要があります。なお当院では、1本のみの欠損に対して部分義歯をお勧めすることはほとんどありません。
  • ブリッジ:両隣の歯を支台にして橋を渡す方法。固定式のため違和感は比較的少ないとされますが、健康な歯を整える処置が前提になります。
  • インプラント(人工歯根):顎の骨に人工歯根を埋め、その上に人工歯を装着します。隣の歯を整えずに済む点が特徴ですが、外科処置と骨の状態の評価が必要で、自由診療となります。

どの方法にも向き・不向きがあり、噛む力の負担配分、骨の量、清掃のしやすさ、費用、通院回数を総合して考えていきます。そして共通して欠かせないのが、治療後のメンテナンスです。外科処置を含む治療ほど、定期的な清掃と経過確認を続けられるかどうかが長期の経過に関わります。自由診療は費用のご負担がありますが、噛む機能を長く保つための備えという視点でご検討いただけます。


まつもと歯科でのご相談と詳細な検査(歯科用CT・口腔内スキャナー活用)の流れ


当院では「診査・診断・治療計画に妥協しない」という方針を掲げています。まずはお困りの内容と食生活の変化をうかがい、歯科用CTで骨の厚みや形態を三次元で把握。セファロや口腔内スキャナー(iTero)で噛み合わせや歯列の情報を記録し、必要に応じてマイクロスコープを用いた精密な処置につなげます。得られた情報はアニメーションや口腔内カメラを使ってご説明し、保険診療と自費診療の選択肢、費用や期間をご理解いただいたうえで進めてまいります。


メンテナンスはEMSエアフローなどを用いた清掃を担当制で継続し、管理栄養士が食事面をサポート。大阪府豊中市・阪急岡町駅から徒歩5分、提携駐車場もございますので、パート勤務の合間や休日にもお立ち寄りいただけます2


よくある質問


Q1. 歯の健康と全身の健康は関係ありますか?


A. 関わりがあると考えられています。噛む機能が落ちると食べられる物が限られ、栄養バランスに影響が及ぶことがあります。歯周病と生活習慣病の関連も報告されており、お口の状態は全身を考えるうえでの一要素として位置づけられています。


Q2. 低栄養は体重減少で判断できますか?


A. 体重の変化は手がかりのひとつですが、それだけで判断はできません。BMIや体重減少率、食事内容、筋肉量、血液検査など複数の情報を合わせて評価していきます。半年で体重が数%ほど動いた場合は、歯科と内科の両面から確認しておくと、判断の材料が増えます。


Q3. 入れ歯は体重減少に影響しますか?


A. 合わない入れ歯のままだと噛みにくさから食事が偏り、結果として体重が動く場合があります。痛みやガタつきを感じたら、まず調整のご相談を。逆に、状態に合った補綴装置で噛む土台が整えば、食べられる物の幅を広げる助けになると考えられます。


Q4. 歯がボロボロになるのは栄養不足が原因ですか?


A. 主な原因はむし歯や歯周病であり、栄養不足だけで説明できるものではありません。ただし食事の偏りや間食の増加、カルシウム・ビタミンDの不足は、お口の環境に影響する要因のひとつとされています。原因の見極めには診査が必要になります。


Q5. 奥歯1本の欠損でも相談したほうがよいですか?


A. はい、早い段階でのご相談をおすすめします。時間が経つほど隣の歯の傾きや噛み合う歯の変化が進み、選べる治療の幅が狭まる場合があります。まずは現状を把握することから考えてみてください。


参考文献


1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/

2. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth


松本 卓也

歯科医師


まつもと歯科

院長

松本 卓也

▶ 監修者プロフィール

経歴
2004年 大阪大学歯学部 卒業
2004年 医療法人かい歯科、かい矯正歯科インプラントセンター 勤務
2007年 大阪大学歯学部大学院 歯科生体材料学講座 入学
2009年 医療法人かい歯科 退職
2009年 大阪デンタルクリニック、医療法人たんぽぽ会 非常勤 勤務
2009年 まつもと歯科 開院
2011年 大阪大学歯学部大学院 歯科生体材料学講座 卒業
2013年 マウスピース型矯正治療法(インビザライン矯正システム)認定医
2015年 国際口腔インプラント学会認定医 取得
2019年 Club GP 理事
2021年 日本歯科審美学会認定医 取得
2023年 国際口腔インプラント学会指導医 取得
2024年 日本口腔インプラント学会専修医 取得
2026年 日本口腔インプラント学会専門医 取得
2026年 歯科医師臨床研修指導歯科医
資格・所属学会
日本口腔インプラント学会
国際口腔インプラント学会
日本歯科審美学会
日本矯正歯科学会
東京SJCD
皆川インプラントアカデミー
保田矯正塾
Club GP
OJ(Osseointegration Study Club of Japan)
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