インプラント論文抄読会「大阪府豊中市岡町のまつもと歯科」
こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
今月私が抄読した論文を掲載いたします。
連結していないインプラントと歯で支持される、
テレスコープ冠による上顎部分床義歯を6年間フォローアップした後ろ向き研究
Unsplinted implants and teeth supporting maxillary removable partial dentures retained by telescopic crowns: Unsplinted implants and teeth supporting maxillary removable partial dentures retained by telescopic crowns:
Authors: Eberhard Frisch Petra Ratka-Kruger€ Hans-Jurgen Wenz€
Journal: Clin. Oral Impl. Res. 26, 2015, 1091-1097
H27 9/25 発表者 松本
PURPOSE
本研究では、継続したメンテナンスを条件とした、
データの少ないインプラントと歯に支持される部分床義歯の評価をすることを目的とした。
MATERIALS AND METHODS
*材料:期間 1997/1~2011/12の期間に施術された患者で、データは2013/1/1~2013/12/1
に採得した
インプラント Ankilos (無歯顎であれば片側2~3本)
The Marburg double crown(MDC) (Wenz & Lehmann 1988)
内冠は歯はセメント、インプラントはスクリュー固定
アタッチメントTK-Snap
義歯のメタルフレーム コバルト・クロム・モリブデンの1ピースキャスト
*メンテナンス
3カ月毎のメンテナンスプログラムを受ける。
インプラント周囲のプラーク QHI indexでチェック,ポケット測定 4点法
BOP チェック TBI SC PMTCを行う
*インプラント周囲炎の判定基準:
BOP (+) 、PPD 5mm以上、並行法で撮影したデンタルで骨吸収3.5mm以上(Rinke等 2011)
*アバットメントスクリューの緩み、アバットメントの破損、義歯の破損、アタッチメントの緩み等あれば記載
*非喫煙者
RESULTS
*26人中3人が脱落
*全ての患者が1年に1~4回のメンテナンスを受けた
*平均フォロー期間 6.12±3.80年(2.01~15.95年)
*インプラントは1本5年でインプラント周囲炎で除去
*全ての症例でプラットフォームスイッチングを行っている
*歯とインプラントを支台歯した義歯は5%の確立で歯に圧下が認められる(Lang等2004)がこの実験系では認められなかった
*少数歯残存症例に適する
豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来るように」
努力したいと思います。
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CONCLUSION
この治療は成功率が高く、生物学的または技工的な問題が起りにくい。清掃性が良く、適切なメンテナンスを行うことで成功率が高い。
また貴金属を使用しないため低価格である。
ただ、患者数が少ないためさらなるデータ集めや他のコンセプトによる治療結果の確認が必要である。
TOPIC OF CONCERN
・先生方はインプラントオーバーデンチャーの設計を行う場合、インプラントの埋入位置や本数、バーやアタッチメント、マグネットなどどのように考えておられるでしょうか?
・歯とインプラントの双方を用いたオーバーデンチャーのケースはありますでしょうか?
またその予後はいかがでしょうか?