こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
先日抄読しました歯科インプラント文献を紹介いたします。
口腔内スキャンの精度向上:影響要因から手技のガイドラインまで
Title:Enhancing Intraoral Scanning Accuracy: From the Influencing Factors to a Procedural Guideline
Author:Anca Maria Fratila, Adriana Saceleanu, Vasile Calin Arcas, Nicu Fratila and Kamel Earar
Journal:J. Clin. Med. 2025, 14, 3562
PURPOSE
普及が進む一方、デジタル印象の精度に関する課題は依然として残っている。既存の文献では、口腔内スキャンの精度および真度に影響を及ぼす要因の大部分が特定されているが、それらの情報は断片的であり、統一された形で統合されていない。本研究は、精度を決定づける要因に関する現在のエビデンスを統合・体系化し、その知見に基づいて、歯科臨床医が実践可能な手順ガイドラインを策定することを目的とした。
MATERIALS AND METHODS
2019年1月から2024年12月にかけて、IOS(口腔内スキャナー)の精度に関連する査読付き文献を対象に検索を実施した。
106本の論文が抽出され、関連性に基づくスクリーニングを経て、42本の研究が最終的な分析対象として選定された。
RESULTS
① IOS本体・メンテナンス
重要因子:
ソフトウェアバージョン、ソフトウェア更新、スキャン解像度、スキャナーチップサイズ、キャリブレーション
特に、定期的なソフトウェア更新とキャリブレーションが重要である
② 口腔内形態
精度低下因子:歯列不正(叢生)、歯の傾斜、無歯顎部の増加、広いアーチ幅、狭い歯間空隙、開口量制限、インプラント間距離増大、インプラント深度増加、インプラント角度増加など。
特に、無歯顎範囲が広いほど精度は低下する
③ 材料因子
精度に影響するもの:マテリアルの種類、色調、透過性、ブラケットの材質
修復物表面状態
高透過性材料や金属表面はスキャンを難しくする。
④ 環境条件
影響因子:照明、湿度、唾液、温度
特に唾液・湿潤環境は精度を著しく低下させるため、防湿・吸引・エアーの利用が推奨される
⑤ スキャン戦略
最も臨床的に重要なカテゴリー
スキャン開始位置、スキャン順序
スキャンパターン、スキャン距離
スキャン速度、ランドマーク利用
スキャン補助材、術者経験
IOSごとに最適なパターンは異なる
メーカー推奨プロトコルを遵守すべき
興味深い結果として、経験豊富な術者はスキャン時間は短いが、必ずしも精度が高いわけではないことが示された。
一方で、トレーニングによって精度は明確に向上することも報告されている
CONCLUSION
本研究は、IOSの精度に影響を及ぼす重要な要因を明らかにし、使用するIOSのブランドや技術にかかわらず、スキャン結果を最適化するための手順ガイドラインを確立するものである。精度は単にIOSデバイスに依存するのではなく、スキャン工程がどのように実施されるかによっても大きく左右される。
デジタルを用いた歯科治療は日進月歩で進んでいる。
今後もさらに従来法との差は縮まる、もしくは開いていくかもしれない。
しっかり学んでいきたいと思います!
今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。
今後も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
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